空圧シリンダの終端で発生する「ガツン」という衝撃は、装置寿命の短縮や位置精度低下の原因になります。
この衝撃を吸収・低減するために用いられるのが空圧バッファ(ショックアブソーバ)です。
この記事では、空圧バッファの役割、作動原理、種類、選定ポイント、調整時の注意点を現場目線でわかりやすく解説します。
空圧バッファとは?
空圧バッファとは、
シリンダや可動部の終端で発生する運動エネルギーを吸収し、衝撃を緩和する装置
です。
「ショックアブソーバ」「ダンパ」と呼ばれることもあります。
なぜ衝撃緩和が必要なのか?
終端衝撃を放置すると、以下の問題が発生します。
- シリンダロッド・取付部の破損
- 位置決め精度の低下
- 騒音・振動の増大
- ボルトの緩み
- 装置全体の寿命短縮
空圧バッファの作動原理
多くの空圧バッファは、以下の仕組みで衝撃を吸収します。
- 可動部がバッファに接触
- 内部流路を通して空気(または油)を絞る
- 流体抵抗により減速
- エネルギーを熱として放散
空圧バッファの主な種類
① シリンダ内蔵クッション
- シリンダ内部で終端減速
- 簡易的だが効果は限定的
② 外付け空圧バッファ
- 高い衝撃吸収能力
- 調整幅が広い
③ 油圧式ショックアブソーバ
- 高エネルギー吸収に対応
- 高速・重量物向き
空圧バッファ選定のポイント
- 可動体の質量
- 移動速度
- ストローク
- 設置スペース
- 使用頻度(サイクル数)
エネルギー計算を行い、余裕を持った選定が重要です。
調整時の注意点
- 絞りすぎると反発が増える
- 緩すぎると衝撃が残る
- 温度変化による特性変動
- 定期的な再調整
よくあるトラブル
- 衝撃が止まらない(容量不足)
- 戻りが遅い
- オイル漏れ(油圧式)
- 調整ねじの緩み
クッション機構との違い
| 項目 | クッション | バッファ |
|---|---|---|
| 内蔵/外付 | 内蔵 | 外付 |
| 吸収能力 | 小 | 大 |
| 調整幅 | 狭い | 広い |
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まとめ
空圧バッファは、装置の衝撃・振動を抑え、寿命と精度を向上させる重要部品です。
- 終端衝撃の低減が目的
- 外付けバッファは高効果
- 正しい選定と調整が重要
衝撃が気になる装置では、必ず検討すべき要素です。












