
点検ミラーや内視鏡カメラは、設備や配管の裏側・内部など、直接目視できない場所を安全に確認するためのツールです。
機械保守・配管点検・車両整備・建築設備の調査など、あらゆる現場で活用されています。
本記事では、種類・用途・主要メーカー・選び方をわかりやすく紹介します。
点検ミラーとは?
点検ミラーは、柄の先端に鏡を取り付けたシンプルな点検ツールです。
人が入り込めない場所や、背面・天井裏などを反射で確認できます。
主な用途
- 設備機器や配管の裏側確認
- 電気盤・機械背面の漏れ・緩み点検
- 自動車や大型機械の下部確認
- 天井・壁面の劣化点検
点検ミラーの種類
タイプ | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
固定式 | シンプル構造で安価。鏡面が固定。 | 狭所・背面確認 |
可動式(角度調整可) | 鏡角度を自在に変えられる。 | 複雑な機器・構造物の点検 |
伸縮式 | 伸ばして高所・奥まった箇所を確認。 | 配管裏・天井点検 |
照明付き | LED内蔵で暗所点検に対応。 | 工場・車両整備現場 |
内視鏡カメラ(スコープ)とは?
内視鏡カメラ(Inspection Scope)は、先端に小型カメラを備えた点検装置で、モニターやスマートフォンに映像を表示して内部の状態を確認できます。
主な用途
- 配管やダクトの内部点検
- モーター・ポンプ内部の汚れ確認
- 設備裏面・狭所の異物・損傷確認
- 車両エンジン・エアコン内部確認
内視鏡カメラの種類
- 有線式: 高画質・安定通信。USB・HDMI接続タイプ。
- 無線式: Wi-Fi接続でスマホやタブレットに映像転送可能。
- 自立型(モニター一体型): 単体で確認でき、持ち運びに便利。
選定のポイント
- 鏡径・ケーブル径: 狭い箇所はφ8mm以下のスコープが有利。
- ケーブル長: 1〜5mが一般的。配管点検では5m以上が便利。
- 防水・防塵: IP67相当が標準。油分の多い現場では耐油仕様を選定。
- LED照明: 暗所点検では明るさ調整機能付きが便利。
- 記録機能: 画像・動画保存対応なら報告書作成がスムーズ。
主要メーカーと代表機種
シンワ測定(SHINWA)
計測機器メーカーとして有名。ミラー・スコープの両分野に実績があります。
- 点検ミラー L型シリーズ: ステンレス製・伸縮タイプ。
- 内視鏡カメラ No.75092: モニター付き防水仕様。
- Amazonでシンワ測定製品を探す
マキタ(Makita)
充電式工具のラインナップに点検スコープを展開。バッテリー互換で利便性が高く、現場使用に適しています。
- MW100: 10.8V充電式。防水ケーブル・モニター付き。
- MW300: 3mロングスコープ仕様。
- 楽天でマキタの点検スコープを探す
カメラ系メーカー(ボッシュ・スネイクカメラ等)
高画質センサーを搭載したプロ仕様の点検スコープを展開。建築・空調・配管設備点検に人気です。
- BOSCH GIC120: モニター一体型、3.9mm径スコープ。
- Depstechシリーズ: Wi-Fi接続でスマホ閲覧可能。
- Amazonで内視鏡カメラを探す
使用上の注意
- 高温部・高電圧部の点検は必ず電源を遮断してから行う。
- 鏡やカメラレンズに油や粉塵が付着しないよう清掃する。
- 防水等級を超える環境(水没など)では使用しない。
- 使用後はレンズ面を乾拭きし、ケースで保管する。
おすすめの関連製品
Q&A
Q. ミラーとカメラのどちらを選ぶべき?
A. 確認範囲が狭く、簡易確認で済む場合はミラーが便利です。
内部映像を記録したい場合や奥行きがある箇所は内視鏡カメラが最適です。
Q. スマホ対応モデルは安定していますか?
A. Wi-Fi式は便利ですが、遅延や接続切れが発生する場合があります。重要点検には有線式が安定です。
Q. 配管内部の油汚れはどう確認する?
A. 防水・耐油仕様のカメラを使用し、LED照度を上げて観察します。撮影データを保存すれば報告書作成にも活用可能です。