安全パトロール・5S活動の実践ポイント|現場を変える安全改善の基本

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

安全で効率的な職場づくりのためには、安全パトロール5S活動の継続が欠かせません。

日々の小さな改善が重大災害の防止につながり、作業効率・品質向上にも寄与します。

本記事では、安全パトロールと5Sの目的・進め方・チェックリスト例を紹介します。




安全パトロールとは

安全パトロールとは、現場の安全状態を点検し、危険箇所や不安全行動を早期に発見・改善する活動です。

経営層から作業者までが参加し、「現場で気づき・対話する」ことが目的です。

目的

  • 潜在的な危険要因を早期に発見し、事故を未然に防ぐ
  • 安全意識の向上と現場コミュニケーションの促進
  • 安全衛生管理体制の強化と継続的改善

安全パトロールの進め方

  1. 計画立案: 実施日時・対象エリア・担当者を決定
  2. チェックリスト作成: 作業環境・設備・動作・保護具などを網羅
  3. 現場巡視: 実際に現場を観察し、危険箇所を写真やメモで記録
  4. 是正指導: 改善が必要な箇所を関係者へ指示
  5. 報告書作成: 結果をまとめ、管理層へ報告
  6. フォローアップ: 改善状況を確認し、継続的に見直し

チェック項目の例

区分 チェックポイント
作業環境 通路の確保・照明・換気・騒音レベル
機械設備 安全カバー・非常停止装置・保守状態
作業動作 不安全姿勢・無理な運搬・指差呼称の徹底
保護具 ヘルメット・安全靴・ハーネスの適正使用
整理整頓 工具・資材の置き方、通路へのはみ出し

5S活動とは

5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」の頭文字を取った職場改善の基本です。
安全・品質・コストすべての基盤となる活動であり、工場だけでなくオフィスや倉庫にも適用できます。

5Sの意味と目的

項目 意味 目的
整理(Seiri) 不要な物を取り除く ムダをなくし、安全性向上
整頓(Seiton) 使う物を使いやすく配置 探すムダを削減、作業効率向上
清掃(Seiso) 汚れを除き、異常を発見 設備トラブルや劣化の早期発見
清潔(Seiketsu) 整理・整頓・清掃を維持 職場の維持・衛生環境の確保
躾(Shitsuke) ルールを守る習慣化 継続的改善と自主的安全行動

活動の進め方

  • ステップ1: 活動テーマ・範囲を決定(例:工具置場・通路・休憩所)
  • ステップ2: 現場写真を撮影し、Before/Afterを可視化
  • ステップ3: 改善策を現場メンバーで決定し、実行
  • ステップ4: 月例の5Sパトロールで点検・フィードバック
  • ステップ5: 優良改善事例を全社共有

導入時のポイント

  • 「見える化」ボードで改善状況を掲示
  • 部署ごとに5Sリーダーを配置
  • 安全・品質・生産の指標と連動させる
  • 経営層の参画により継続力を強化

主要支援機関・ツール

中央労働災害防止協会(中災防)

安全パトロールチェックリストや5S活動手順書を提供。教育教材も充実。

日本能率協会(JMA)

5S・カイゼン・安全管理の研修を全国で展開。

トヨタ自動車・豊田生産方式(TPS)

5Sを軸とした生産性・安全性両立の実践モデル。多くの製造業の手本。

Safety Meister

クラウド型のパトロール記録システムを提供。現場の改善履歴を可視化。

おすすめの安全パトロール用品を探す

Q&A

Q. 安全パトロールはどのくらいの頻度で行うべき?

A. 一般的には月1回以上の定期パトロールが推奨されます。重点エリアは週1回の巡視が効果的です。

Q. 5S活動が長続きしません。

A. 評価・表彰制度を取り入れると継続しやすくなります。Before/After写真の掲示も効果的です。

Q. パトロールでの指摘が減ってきた場合は?

A. 観点を「安全」から「品質・効率」まで広げることで、新しい改善視点が生まれます。

関連記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

DIYにおすすめの主要ECサイト比較

生産財や副資材、消耗品、交換部品など、

近年では、インターネットで何でも購入できる時代になりました。

そんなECサイトをまとめた記事を公開中!

是非、参考にしてみてください。


DIYにおすすめの主要ECサイト比較へ