安全標識・ピクトグラムの種類と意味|工場・現場での正しい使い方

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工場や作業現場では、危険の見える化や安全意識の向上のために安全標識ピクトグラムが欠かせません。

本記事では、JIS・ISOに基づく安全標識の分類や、化学物質などに使われるGHSピクトグラムの意味をわかりやすく整理します。




安全標識とは

安全標識(Safety Sign)とは、危険や禁止・注意・避難経路などを視覚的に伝える表示物です。

誰でも一目で理解できることを目的に、JIS Z9101ISO 7010でデザイン・色・形状が規格化されています。

法令での位置づけ

  • 労働安全衛生規則(安衛則第326条など)で、危険表示や標識設置を義務付け
  • 消防法・建築基準法でも避難誘導標識の設置を規定
  • 化学物質はGHS(世界調和システム)に基づき統一表示

安全標識の分類(JIS Z9101による)

区分 形状・色 意味・用途例
禁止標識 赤い円形・斜線 立入禁止・喫煙禁止・火気厳禁など
警告標識 黄色の正三角形 感電注意・高温注意・フォークリフト注意など
指示標識 青い円形 ヘルメット着用・安全靴着用などの義務を示す
避難標識 緑の長方形 避難口・非常口・避難方向などを案内
消防標識 赤い長方形 消火器・消火栓・防火シャッターなどの位置を示す

禁止標識の例

  • 🚫 火気厳禁(No open flame)
  • 🚷 立入禁止(No entry)
  • 🚭 禁煙(No smoking)

警告標識の例

  • ⚡ 感電注意(Danger of electric shock)
  • 🔥 高温注意(Hot surface)
  • 🚜 フォークリフト注意(Forklift in operation)

指示標識の例

  • ⛑ ヘルメット着用(Wear helmet)
  • 👢 安全靴着用(Wear safety shoes)
  • 🧤 手袋着用(Wear protective gloves)

GHSピクトグラムとは

GHSピクトグラムとは、化学物質の危険有害性を示す国際的な表示システムです。

労働安全衛生法やPRTR法で定められており、SDS(安全データシート)や容器ラベルに表示されます。

代表的なGHSピクトグラムと意味

シンボル 名称 主な危険性
☠️ 毒性(Acute Toxicity) 急性毒性・中毒
🔥 火炎(Flame) 可燃性・引火性物質
🧨 爆発(Explosive) 爆発物・反応性物質
☣️ 健康有害性(Health Hazard) 発がん性・生殖毒性
🌳 環境有害性(Environmental Hazard) 水生生物への毒性
⚗️ 腐食(Corrosive) 金属腐食・皮膚腐食
感嘆符(Exclamation Mark) 刺激性・軽度の有害性

設置と管理のポイント

  • 見やすい高さ: 床面から1.5〜1.8mを目安に設置
  • 照明・反射性: 暗所では蓄光・反射材タイプを使用
  • 多言語化: 外国人作業者が多い現場では英語・中国語表記併用
  • 劣化点検: 汚れ・退色・破損は早めに交換
  • 意味統一: 独自マークは避け、JIS/ISO規格を使用

主要メーカー・取扱ブランド

ユニット株式会社

国内最大手の安全標識メーカー。工場・建設・倉庫向け全般をカバー。

サインモール

オンライン専門店。特注標識や英語併記タイプも豊富。

トーグ安全工業

蓄光標識・マグネット標識など現場特化型製品を提供。

日本緑十字社

JIS準拠標識、避難経路図、工場安全掲示板などを多数展開。

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Q&A

Q. 安全標識は自社で作成してもよいですか?

A. 可能ですが、JIS・ISO規格の色・形・意味を守る必要があります。独自デザインは誤認の原因となる場合があります。

Q. 標識はどのくらいの頻度で点検すべき?

A. 半年に1回以上の定期点検が推奨されています。屋外設置の場合は色褪せや剥離に注意が必要です。

Q. ピクトグラムを社内掲示に使う場合、著作権はありますか?

A. ISO・JISに基づくピクトグラムは一般利用可能です。ただし改変・商用利用は制限される場合があります。

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