
リングゲージ(Ring Gauge)は、外径寸法が規格に合っているかを確認するための測定工具です。
主にシャフトやボルトの外径検査に使用され、通る・通らない(Go/No-Go)で寸法の良否を判定できます。精密加工や量産品の品質管理に欠かせないゲージのひとつです。
本記事では、リングゲージの基礎知識、種類、代表的なメーカー、購入先をまとめて解説します。
リングゲージとは?(基礎知識)
リングゲージは、規定寸法に加工されたリング状のゲージを対象物に通すことで、外径寸法が規格に適合しているかを確認する測定工具です。
通る(Go)・通らない(No-Go)の判定方式で、寸法の良否を直感的に確認できます。
リングゲージの種類
- 平行リングゲージ:単純に外径が通るかどうかを確認するタイプ。
- ねじリングゲージ:おねじの有効径・ピッチを検査する専用ゲージ。
- Go/No-Goリングゲージ:合格限界と不合格限界を両端で判定可能。
- 特注リングゲージ:規格外の寸法に対応するためのオーダーメイド製品。
リングゲージの主なメーカーと特徴
第一測範製作所(DSS)
国内大手のゲージメーカー。リングゲージを含む限界ゲージ全般を展開し、規格品から特注品まで幅広く対応。
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オーツカ(OZKA)
限界ゲージ・ねじゲージを中心に展開する専門メーカー。小ロットや特殊仕様にも柔軟に対応可能。
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東京測器研究所
ゲージ全般を幅広く製造。リングゲージもJIS規格対応品を多数展開。
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ミツトヨ(Mitutoyo)
ねじリングゲージや検査用ツールを展開。世界的に高い知名度と信頼性を誇る。
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JBO(ドイツ)
海外の代表的ゲージメーカー。高精度なリングゲージを供給し、DIN・ISO規格に強み。
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メーカー比較表
メーカー | 特徴 | 対象ユーザー |
---|---|---|
第一測範製作所 | 国内大手、規格対応力が高い | 品質管理部門・検査機関 |
オーツカ | 特注対応や小ロットに強み | 開発部門・少量生産工場 |
東京測器研究所 | JIS規格対応品を多数展開 | 国内工場・研究機関 |
ミツトヨ | ねじリングゲージを中心に展開 | 教育機関・検査部門 |
JBO | 海外製の高精度ゲージ、ISO/DINに強み | 輸出製品メーカー・海外ユーザー |
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よくある質問(Q&A)
Q. リングゲージはどのように使うのですか?
A. 測定対象(シャフトなど)にゲージを通し、規格寸法内かを確認します。Goゲージは通り、No-Goゲージは通らないのが正しい状態です。
Q. リングゲージとピンゲージの違いは?
A. リングゲージは外径を確認する工具、ピンゲージは内径を確認する工具です。用途が対になっています。
Q. 海外製と国内製はどう使い分けるべきですか?
A. 国内製はJIS規格に準拠し、国内工場に適しています。海外製はDIN・ISO規格に強みがあり、輸出製品や海外工場での使用に適しています。