ブロックゲージの基礎知識とメーカー比較

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ブロックゲージ(Gauge Block)は、長さの基準として使用される精密測定工具です。

高精度に仕上げられた直方体のブロックを組み合わせることで、さまざまな寸法を正確に作り出すことができます。測定機器の校正や研究開発、工場の品質管理に欠かせない存在です。

本記事では、ブロックゲージの基礎知識、種類、代表的なメーカー、購入先をまとめて解説します。




ブロックゲージとは?(基礎知識)

ブロックゲージは、基準となる正確な寸法が加工された鋼やセラミックス製の直方体です。複数のゲージを「摺り合わせ(ワリング)」と呼ばれる方法で密着させることで、所望の長さを作り出します。測定器の校正や寸法基準の提供に用いられ、製造業や研究機関で広く使われています。

ブロックゲージの種類

  • 鋼製ブロックゲージ:最も一般的で、精度と耐久性のバランスに優れる。
  • セラミックブロックゲージ:錆びず、経年変化が少ない。長期安定性に優れる。
  • 超硬ブロックゲージ:硬度が高く、摩耗に強い。長期間使用する現場で有効。
  • 校正用ブロックゲージ:国家標準やトレーサビリティを担保するための高精度品。

ブロックゲージの主なメーカーと特徴

ミツトヨ(Mitutoyo)

精密測定機器のトップメーカー。鋼製・セラミック製のブロックゲージを幅広く展開し、校正業務でも信頼性が高い。
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第一測範製作所(DSS)

ゲージ専門メーカー。ブロックゲージの規格品や特注品を豊富に取り扱い、研究機関や工場校正室で使用されている。
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新潟精機(SK)

教育用・一般工場向けのコストパフォーマンスに優れたブロックゲージを提供。教育機関や中小工場での導入実績多数。
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オーツカ(OZKA)

限界ゲージに加え、ブロックゲージや特殊寸法ゲージを取り扱う国内メーカー。特注対応にも柔軟。
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TESA(テサ)

スイスの精密測定ブランド。高精度なセラミック製ブロックゲージを提供し、国際規格にも対応。
公式サイトはこちら

メーカー比較表

メーカー 特徴 対象ユーザー
ミツトヨ 鋼製・セラミック製、幅広いラインアップ 研究機関・工場校正部門
第一測範製作所 高精度・特注対応可能 検査機関・開発部門
新潟精機 教育用や一般工場向けの手頃な製品 教育機関・中小工場
オーツカ 特注・特殊寸法に強み 少量生産工場・開発部門
TESA 海外ブランド、高精度セラミックゲージ 輸入工具ユーザー・国際規格対応工場

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よくある質問(Q&A)

Q. ブロックゲージはどのように使うのですか?

A. 必要な寸法を作るために複数のブロックゲージを摺り合わせて組み合わせ、測定器の校正や基準寸法の提供に使用します。

Q. 鋼製とセラミック製の違いは?

A. 鋼製は汎用性が高く、セラミック製は錆びず経年変化が少ないのが特徴です。長期安定性を求める場合はセラミック製がおすすめです。

Q. DIY用途でブロックゲージは必要ですか?

A. 基本的には工場や研究機関向けの測定工具であり、DIYではほとんど使われません。主に精密測定や校正用途に限定されます。

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