取付金具・ブラケットとは?種類・用途・構造・メーカーまとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

取付金具(ブラケット)は、機械要素や装置部品をフレームや構造体に固定・支持するためのアタッチメント部品です。

L字金具やアングル、プレート、ステーなどの形状があり、モータ・センサ・レール・配管などあらゆる部位の固定に使用されます。

FA機器や生産設備、筐体組立などに欠かせない構造部材です。




取付金具・ブラケットとは(基礎知識)

ブラケット(Bracket)は、装置内の構成部品を「固定・支持・位置決め」するための金属製部品です。
角度・位置を正確に保持することで、装置全体の剛性や精度を支える重要な要素です。

主に鋼板・ステンレス・アルミで構成され、溶接・ねじ止め・ボルトクランプなどで固定されます。

  • 構造体の補強・支持
  • 部品やユニットの固定・位置決め
  • 取付角度・位置の微調整
  • メンテナンス時の脱着容易化

ブラケットの代表的な種類

1. 形状による分類

  • L字型ブラケット:最も一般的な形状。モータ・センサ・フレーム固定などに。
  • U字型ブラケット:両側で部品を挟み込む構造。安定性が高い。
  • プレート型:平板に穴加工されたシンプル形状。汎用性が高い。
  • 角度可変ブラケット:調整用のスロット穴を備え、自由度が高い。
  • Tスロット・アルミフレーム用:アルミプロファイル溝に挿入し簡単固定。

2. 用途別分類

  • センサブラケット:センサ位置を微調整可能な専用金具。
  • モータマウントブラケット:モータや減速機の取付用。強度と精度が重要。
  • リニアガイド・スライドレール取付金具:直動案内を固定するアングル型。
  • 配管サポートブラケット:パイプクランプやホースクランプと併用。
  • パネル取付ブラケット:制御盤・ラック・筐体部品の固定用。

構造・材質

材質 特徴 用途
スチール(SS400等) 高強度・安価 構造・重量機器用
ステンレス(SUS304等) 防錆・耐薬品性に優れる 食品機械・屋外設備
アルミニウム 軽量・加工性良好 FA・装置組込
樹脂・FRP 電気絶縁・軽量・非磁性 電子機器・計測機器
亜鉛メッキ鋼板 防錆・低コスト 一般設備・筐体

主な用途

  • モータ・センサ・アクチュエータなど機器の取付
  • アルミフレーム構造体の組立・補強
  • 配管・ダクト・電装部品の支持
  • リニアガイドやスライドレールの固定
  • カバー・パネル・筐体の保持

主なメーカー一覧

  • ミスミグループ本社(MISUMI):取付金具・ステー・ブラケットを標準規格化。即納対応で設計効率化に貢献。
    公式サイトはこちら
  • アイリス金属株式会社:鋼製・ステンレス製ブラケットの加工メーカー。特注対応にも強み。
    公式サイトはこちら
  • スガツネ工業株式会社(LAMP):デザイン性・耐久性を兼ね備えた建築・産業用金具を展開。
    公式サイトはこちら
  • タキゲン製造株式会社:筐体・パネル金具の専門メーカー。ロック・蝶番と併用できる構造金具が豊富。
    公式サイトはこちら
  • オイレス工業株式会社(OILES):防振・摺動技術を応用した特殊マウントブラケットを提供。
    公式サイトはこちら
  • パナソニック インダストリー株式会社:アルミフレーム・架台用ブラケットをFA構造体シリーズで展開。
    公式サイトはこちら

メーカー比較表

メーカー 主力製品 特徴 用途分野
ミスミ 標準ブラケット・ステー 短納期・設計自由度高 FA・装置設計
スガツネ工業 L字金具・意匠金具 デザイン性・高耐久 機械・建築金具
タキゲン製造 筐体・パネル取付金具 ロック・蝶番との組合せ容易 制御盤・設備機器
オイレス工業 防振ブラケット 滑り・防振特性を付加 建設・機械架台
パナソニック アルミフレーム用金具 モジュール構造・互換性高い FA・自動化装置
アイリス金属 ステンレス製特注ブラケット 製作対応・コストバランス 建機・製造設備



購入先・販売サイト

Q&A(よくある質問)

Q. ブラケットの強度はどのように確認すれば良いですか?

A. メーカーのカタログに記載された「許容荷重」「曲げモーメント」を確認します。
取付方向や支持点数によって実際の荷重分散が変わるため、安全率1.5〜2倍で設計するのが一般的です。

Q. ステンレスとスチールではどちらが良いですか?

A. 屋内で軽量装置を支える場合はスチール、湿気や薬品がある環境ではステンレスが推奨されます。

Q. アルミフレーム用のブラケットは共通規格ですか?

A. 30×30、40×40などフレーム規格によって互換性がありますが、メーカー独自溝形状もあるため、同一シリーズで統一するのが安全です。

関連記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

DIYにおすすめの主要ECサイト比較

生産財や副資材、消耗品、交換部品など、

近年では、インターネットで何でも購入できる時代になりました。

そんなECサイトをまとめた記事を公開中!

是非、参考にしてみてください。


DIYにおすすめの主要ECサイト比較へ