工具設備とは?ツールホルダー・プリセッタ・チャックなどの種類と役割を総まとめ

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工具設備とは、工作機械で使用する切削工具の保持・測定・収納・管理を行うための周辺機器の総称です。

加工精度や段取り効率に直結する重要な要素であり、近年では自動化・デジタル化が進んでいます。

この記事では、代表的な工具設備であるツールホルダー・プリセッタ・バイス・チャック・ツールキャビネットなどの種類と役割をまとめて解説します。




工具設備とは?(基礎知識)

工具設備は、工作機械と切削工具の間に位置する「段取り・精度・管理」を支える存在です。

切削工具を固定する「ツールホルダー」や、工具の寸法を測定する「プリセッタ」、ワークを押さえる「バイス」などが含まれます。

これらを適切に活用することで、加工品質の向上や段取り時間の短縮を実現できます。

主な工具設備の種類と役割

ツールホルダー(Tool Holder)

工作機械の主軸に取り付けて工具を保持する装置。
BT・HSK・CAPTOなどの規格があり、振れ精度と剛性が加工精度を左右します。
▶ ツールホルダーの基礎知識はこちら

プリセッタ(Tool Presetter)

工具の長さ・径などを加工前に測定・登録する装置。
段取り時間の短縮や初品精度の安定化に効果的です。
▶ プリセッタの基礎知識はこちら

バイス(Vise)

ワークを固定して加工を安定させる保持具。
フライス盤・ボール盤・マシニングセンタなどで広く使用されます。
▶ バイスの基礎知識はこちら

チャック(Chuck)

工具やワークを把持・回転軸に固定する装置。
旋盤やマシニングセンタなどで使用され、精度や保持力が加工結果に直結します。
▶ チャックの基礎知識はこちら

ツールキャビネット/ツールワゴン

工具や部品を整理・保管する収納設備。
移動式ワゴンや固定式キャビネットなど、作業効率を高める設計が特徴です。
▶ ツールキャビネット・ツールワゴンの基礎知識はこちら

工具設備の役割

  • 切削工具の保持・固定による加工精度の安定化
  • 工具の事前測定・登録による段取り効率の向上
  • ワークの確実なクランプによる安全性確保
  • 工具収納・管理による作業性・生産性の向上
  • 自動化ラインとの連携による省人化・高精度化

工具設備の導入メリット

  • 段取り時間の短縮による稼働率アップ
  • 加工不良の削減と安定した品質維持
  • 工具寿命の延長とメンテナンス効率向上
  • 設備間での工具データ共有による生産最適化
  • 見える化・5S活動による現場改善促進

代表的なメーカー

  • BIG DAISHOWA:ツールホルダー・プリセッタの国内大手。
  • 日研工作所:保持具・マシンバイス・測定器など総合展開。
  • 北川鉄工所:旋盤用チャックの国内トップブランド。
  • ナベヤ:精密バイスの老舗メーカー。
  • トラスコ中山:工具収納・管理設備の定番ブランド。

導入時のポイント

  • 自社の加工工程に必要な設備を明確にする
  • 機械規格(BT、HSKなど)と整合性を確認
  • 作業スペース・設置環境を考慮したサイズ選定
  • 将来的な自動化対応・データ連携性を検討
  • メンテナンス・校正サポート体制もチェック

WEBでの購入・比較

工具設備は、専門通販サイトでも幅広く取り扱われています。

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