設備の電力を把握するには、正確な「電流・電圧計測」が欠かせません。
電流センサや電力センサは、エネルギーモニタやデータロガーの計測精度を支える重要な部品です。
電流センサの基本構造
導体に流れる電流による磁界を検出し、電流値に比例した信号を出力します。
原理により以下の種類があります。
- クランプ型(CT):非接触で測定可能、後付けに最適
 - シャント抵抗型:高精度・低コストだが配線挿入が必要
 - ホール素子型:直流・交流の両方に対応
 
電力センサの役割
電流・電圧信号を組み合わせて、電力(kW)や電力量(kWh)を演算します。
IoT化された工場では、これらのセンサがクラウドと連携し、ライン単位のエネルギー管理を実現しています。
主な用途
- 分電盤・配電盤の電流監視
 - モータやポンプの稼働状態監視
 - 設備異常(過電流・空転)の検出
 
代表的メーカー・製品
| メーカー | 主なシリーズ | 
|---|---|
| オムロン | K8DS、ZCTシリーズ | 
| パナソニック | 電流センサ BHシリーズ | 
| TDKラムダ | HCSシリーズ | 
| 横河電機 | 電流変換器 CWシリーズ | 
選定のポイント
- 定格電流・出力方式(アナログ/パルス/通信)
 - 取付形状(貫通型・クランプ型)
 - 対応周波数・精度
 







