エアツールのよくあるトラブルと対処法|圧力低下・回転不良・エア漏れ原因

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

エアインパクトレンチやエアラチェット、グラインダーなどのエアツールは、シンプルな構造ながらトラブルが発生しやすい機器です。

圧力低下・回転不良・エア漏れなどの原因を理解し、正しいメンテナンスを行うことで長く快適に使用できます。

本記事では、代表的な不具合とその対処法を紹介します。



エアツールの主なトラブルと原因

トラブルの多くは、エア供給系・内部汚れ・潤滑不足のいずれかに分類されます。

症状 主な原因 対処法
圧力が上がらない ホースの折れ・漏れ/コンプレッサー能力不足 ホース径・長さを見直し、リークチェックを行う
回転が弱い・止まる オイル切れ/バルブやピストンの汚れ エアツールオイル注入・内部清掃を実施
エア漏れ音がする カプラー接続不良/Oリングの劣化 Oリング交換・シールテープ巻き直し
異音・振動が大きい 内部ベーンの摩耗/軸受損傷 メーカー修理・オーバーホールを依頼
トリガーが戻らない ゴミ噛み・バネ破損 分解清掃または部品交換

圧力低下・出力不足の対処法

① コンプレッサー・配管系統を確認

  • 吐出量が足りていない場合、ツールがパワー不足になります。
  • ホースの長さを短く・内径を太くすることで圧力損失を低減。
  • 配管接続部に石けん水を塗布し、気泡が出る箇所を補修。

② エアフィルター・レギュレーターの点検

  • 水分・ゴミの詰まりは流量低下の原因。
  • ドレン排出とフィルター清掃を定期的に実施。
  • 圧力計が0.6〜0.7MPaを維持しているか確認。

回転不良・始動不良の原因と対策

① 潤滑不足

最も多いトラブル原因がオイル切れです。使用前に必ずエアツールオイルを2〜3滴注入し、軽く空回しして潤滑を行いましょう。

② 内部の錆・ゴミ混入

  • 湿気を含むエアで内部が錆びると、回転が重くなります。
  • 水分除去フィルター(ドライヤー)を導入するのが効果的。



エア漏れの原因と修理方法

① カプラー部の緩み

カプラーやプラグの接続部が緩んでいるとエアが漏れます。ネジ部にはシールテープを2〜3周巻き、しっかり締め付けましょう。

② Oリングの劣化

  • 長期使用でOリングが硬化・亀裂を起こす。
  • 交換用Oリングは工具メーカー純正部品を使用。

③ ホースの劣化・折れ

ウレタンホースは長期使用で硬化します。柔軟性が失われたら交換時期です。

異音・振動トラブルの原因

  • ベーン摩耗: 内部の羽根(ベーン)が磨耗して回転ムラが発生。
  • 軸受け損傷: 回転音が金属的になったらベアリング交換が必要。
  • 分解整備: 高価なツールはメーカー修理依頼がおすすめ。

日常メンテナンスのポイント

  • 使用前:エアツールオイル注入(2〜3滴)
  • 使用後:ドレン排出・ホースの巻き取り・清掃
  • 週1回:フィルター点検・ホース接続確認
  • 月1回:Oリング・カプラー部のエア漏れ確認

関連記事

まとめ

エアツールの多くの不調は、日常的な点検とオイル管理で防げます。

圧力・潤滑・接続部を定期的にチェックし、問題を早期発見することで、ツールの寿命を大きく延ばすことができます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

DIYにおすすめの主要ECサイト比較

生産財や副資材、消耗品、交換部品など、

近年では、インターネットで何でも購入できる時代になりました。

そんなECサイトをまとめた記事を公開中!

是非、参考にしてみてください。


DIYにおすすめの主要ECサイト比較へ