ねじの呼び方一覧。M6・M8の意味とサイズの見方をわかりやすく解説

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ねじの呼び方は「M6」「M8」「M10」などの記号で表されますが、この「M」が何を表し、どの部分の寸法を示しているのかが曖昧なまま使われることが少なくありません。

この記事では、ねじサイズの基本である「M規格」の意味、ピッチ、長さ、呼び径の見方などをわかりやすく整理します。



Mねじとは?

「M」はメートルねじ(Metric screw)の略で、国際規格 ISO ねじに基づく寸法体系を示します。

例:
M6 × 1.0 × 20
→ 呼び径6mm、ピッチ1.0mm、長さ20mm

記号 意味
M メートルねじ
6 ねじ外径(呼び径)6mm
1.0 ねじ山の間隔(ピッチ)1.0mm
20 ねじ全長20mm

呼び径(M6・M8 の「数字」)の意味

呼び径とはねじ外径の基準値です。

M6 なら直径約 6mm、M8 なら約 8mm のねじを指します。

代表的な呼び径は以下の通りです。

呼び径 実外径(mm) 用途例
M4 約4mm 小型機器、軽量部品
M5 約5mm 電子機器、軽負荷ブラケット
M6 約6mm 工場設備、機械固定、一般的な締結
M8 約8mm 重量物固定、架台、フレーム構造
M10 約10mm 大型設備、耐荷重が必要な機構

ピッチとは?(ねじ山の間隔)

ピッチはねじ山と山の距離のことで、単位は mm です。

例:
・M6 の標準ピッチ → 1.0mm
・M8 の標準ピッチ → 1.25mm

細目ねじ(ファインピッチ)

標準ピッチより狭いねじです。

  • 振動でゆるみにくい
  • 微調整がしやすい
  • 薄板でもねじが立てられる

例:
M8 × 1.0(細目)など

ねじ長さの見方

ねじの長さは頭の下から先端までです。

例:六角ボルト M8 × 20
→ 頭の座面から先端まで 20mm

注意:皿ねじ(頭が沈むタイプ)は頭の先端からの長さで測ります。

ねじの強度区分

ねじは強度によって「8.8」「10.9」「12.9」などに分類されます。

区分 特徴
8.8 一般的な設備用。強度とコストのバランスが良い。
10.9 高強度。負荷が高い締結部に使用。
12.9 非常に高強度。重要部品・機械内部に使用。



Mねじの表記例まとめ

以下は、現場でよく見かける表記例です。

表記 意味
M6 × 1.0 × 20 呼び径6mm、ピッチ1.0mm、長さ20mm
M8 × 1.25 × 30 呼び径8mm、標準ピッチ1.25mm、長さ30mm
M10 × 1.0(細目) 呼び径10mm、細いピッチ1.0mm

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まとめ

ねじの「M6」「M8」などの表記は、呼び径・ピッチ・長さを簡潔に表した記号です。

  • M=メートルねじ
  • 数字=ねじ外径(呼び径)
  • ピッチ=ねじ山の間隔
  • 長さ=頭の座面から先端まで

正確に読み解けるようになると、適切な締結部品選定が可能になり、設備の安全性・信頼性が向上します。



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