キー溝(キーシート)とは?用途・規格・寸法の読み方をわかりやすく解説<

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キー溝(Keyway)とは、軸とプーリ・カップリングなどの部品を確実に固定し、回転を伝えるための溝のことです。

軸側とボス(ハブ)側の双方にキー溝を設け、そこへキー(角材)を挿入することで、軸と部品の空転を防ぎます。

本記事では、キー溝の役割、形状、規格、寸法表記の見方、よくあるトラブルまでわかりやすく解説します。



キー溝(キーシート)とは?

キー溝とは、軸と取り付け部品の間でトルクを確実に伝えるための機械要素です。

役割:

  • 軸とプーリ・ギアを確実に固定する
  • 空転を防ぎ、トルクを伝達する
  • 軸方向の位置決めにも使用される

キーは、軸側とボス側のキー溝に挟み込まれる形で使用されます。

キー溝の種類

① 平行キー(最も一般的)

矩形断面のキーを使用。

モーター・ギア・プーリなど幅広い用途。

② 片側丸キー(Woodruffキー)

半月形のキーを使用。

位置決め精度が高い。

③ スプライン

複数の溝で軸とハブを強固に結合。

大トルク・高精度用途へ。

キー溝の規格(JIS)

平行キーの寸法は、軸径によってJISで標準化されています。

例:

軸径 20mm の場合 → キー寸法 6×6mm

軸径 25mm の場合 → キー寸法 8×7mm

各軸径に対応する標準キーがあります。

寸法表記の読み方

キー寸法は以下のように表記されます。

キー:8×7×25

  • 8:幅(W)
  • 7:高さ(H)
  • 25:長さ(L)

ボス側のキー溝は「深さ」で規定され、軸側とは深さが異なる点に注意。

キー溝の製作方法

  • ブローチ加工(量産向け)
  • キーシーター加工(精度が高い)
  • ワイヤーカット(特殊形状)

よくあるトラブルと原因

  • キーのガタ → 長穴、摩耗、間違った規格を使用
  • 割れ・欠け → 過負荷、材質不適合
  • 空転 → キー溝加工精度不足



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まとめ

キー溝は、軸とプーリ・ギア・カップリングを確実に締結するうえで欠かせない基本要素です。

  • 軸とハブ間のトルク伝達に使用
  • 規格寸法はJISで標準化
  • 用途により平行キー・丸キー・スプラインを使い分け
  • 加工精度が低いと空転や摩耗の原因になる

正しい規格と加工方法を理解すると、軸周りのトラブルを大幅に減らせます。



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