逆回転防止機構(バックストップ)とは、**一方向の回転のみを許可し、逆方向の回転を機械的に防止する安全機構**です。
搬送装置や傾斜設備では、停止時の逆転事故を防ぐ重要な役割を担います。
この記事では、バックストップの原理、種類、使われる装置、選定時の注意点をわかりやすく解説します。
逆回転防止機構(バックストップ)とは?
バックストップとは、
正転方向では自由に回転し、逆転方向では即座にロックする一方向機構
です。
主に減速機やシャフトに組み込まれます。
なぜ逆回転を防止する必要があるのか?
- 停止時に荷重で逆転するのを防ぐ
- 装置の暴走・落下事故を防止
- ギア・モータの破損防止
特に**傾斜コンベヤ**や**昇降装置**では必須です。
バックストップの主な種類
① ラチェット式
歯と爪で逆転を防止。構造が簡単。
② スプラグクラッチ式
転動体が噛み込んでロック。高速・高トルク対応。
③ ローラタイプ
ローラがくさび作用で固定。耐久性が高い。
バックストップの取付位置
- 減速機入力側
- 減速機出力側
- シャフト直結
回転数・トルク条件で最適位置が異なります。
バックストップ使用時の注意点
- 逆転衝撃が大きいと破損の恐れ
- 頻繁なON/OFF用途には不向き
- 潤滑条件の管理が重要
- 点検・摩耗確認が必須
バックストップとブレーキの違い
| 項目 | バックストップ | ブレーキ |
|---|---|---|
| 目的 | 逆転防止 | 停止 |
| 動作 | 一方向固定 | 両方向制動 |
| 応答 | 即時 | 制御依存 |
よく使われる装置例
- 傾斜コンベヤ
- バケットエレベータ
- 巻上機
- クレーン補助機構
関連記事
関連書籍
まとめ
逆回転防止機構(バックストップ)は、設備安全を守る重要部品です。
- 一方向のみ回転を許可
- 停止時の逆転事故を防止
- 装置用途に応じた選定が必須
安全性と信頼性向上のため、適切なバックストップ設計が重要です。












