Oリングとスクエアリングは、機械・油圧・空圧機器で広く使われる**代表的なシール部品**です。
一見似ていますが、断面形状の違いによって密封性能・寿命・用途に明確な差があります。
この記事では、Oリングとスクエアリングの違い、メリット・デメリット、現場での使い分けをわかりやすく解説します。
Oリングとは?
Oリングとは、
断面が円形のゴム製シール部品
で、最も一般的に使用されています。
特徴
- 構造がシンプル
- 低コスト・入手性が高い
- 静止・摺動の両方に使用可能
主な用途
- 油圧・空圧シリンダ
- バルブ
- ギアボックス
- 配管接続部
スクエアリングとは?
スクエアリングとは、
断面が四角形(矩形)のシール部品
です。
特徴
- 接触面積が大きい
- 転がりにくく、安定した密封
- 高圧用途に向く
主な用途
- 高圧油圧機器
- 繰返し圧力がかかる箇所
- 振動が大きい装置
Oリングとスクエアリングの違い
| 項目 | Oリング | スクエアリング |
|---|---|---|
| 断面形状 | 円形 | 四角形 |
| 密封性 | 良好 | 非常に高い |
| 転がり | 起きやすい | 起きにくい |
| 高圧耐性 | 中 | 高 |
| 溝加工 | 容易 | やや厳しい |
| コスト | 低 | 中 |
なぜスクエアリングは転がりにくいのか?
Oリングは断面が円形のため、摺動時に回転(ローリング)しやすく、摩耗やリークの原因になります。
一方、スクエアリングは:
- 断面が角形
- 溝内で姿勢が安定
- シール面積が広い
ため、転がりにくく高圧に強いのが特徴です。
使い分けの目安
Oリングが向いているケース
- 一般的な油圧・空圧用途
- コスト重視
- 溝加工が簡単な構造
スクエアリングが向いているケース
- 高圧用途
- 繰返し荷重が大きい
- 漏れを極力防ぎたい
材質選定のポイント
- NBR:汎用・耐油
- FKM(フッ素):耐熱・耐薬品
- EPDM:耐水・耐蒸気
用途に応じた材質選定が重要です。
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まとめ
Oリングとスクエアリングは、形状の違いによって性能が大きく異なります。
- Oリング:汎用・低コスト
- スクエアリング:高圧・高信頼
- 用途と圧力条件で正しく使い分ける
シール選定の適否が、設備トラブルの発生率を大きく左右します。












