ソレノイド弁のドロップアウトとは?解除電圧の考え方をわかりやすく解説

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ソレノイド弁(ソレノイドバルブ)が「一度ONになるとOFFしない」「電圧を下げても弁が戻らない」といったトラブルは、ドロップアウト電圧の理解不足が原因であることが多くあります。

この記事では、ソレノイド弁におけるドロップアウトの意味、ピックアップ電圧との違い、設計・保全で注意すべきポイントをわかりやすく解説します。



ドロップアウトとは?

ドロップアウトとは、

励磁されていたソレノイド弁が、電圧を下げたときに弁が解除(復帰)する電圧

を指します。

「ドロップアウト電圧」「解除電圧」とも呼ばれます。

ピックアップ電圧との違い

混同されやすい用語です。

項目 内容
ピックアップ電圧 弁が動き始める最小電圧
ドロップアウト電圧 弁が戻る(解除される)電圧

一般的に、ドロップアウト電圧はピックアップ電圧より低い値に設定されています。



なぜドロップアウト電圧が重要なのか?

  • 電圧降下時に弁が戻らないトラブル防止
  • 電源ノイズ・瞬低への耐性確認
  • 安全停止時の確実な復帰

特に非常停止・停電復帰の安全設計では重要な指標です。

ドロップアウトが起きにくくなる要因

① コイル温度上昇

温度上昇により磁力特性が変化。

② 残留磁気

鉄心に磁気が残り、弁が戻りにくくなる。

③ スプリング劣化

復帰ばねの力不足。

④ 機械的固着

スラッジ・異物による摺動不良。

ドロップアウト不良で起きるトラブル

  • 弁がOFFしても切り替わらない
  • 安全側に戻らない
  • 誤動作・設備停止
  • 非常停止が機能しない

設計・保全時のチェックポイント

  • 定格電圧に対するドロップアウト電圧比率
  • 電源電圧のばらつき・瞬低
  • 使用温度範囲
  • コイル劣化・絶縁劣化

一般に、ドロップアウト電圧は定格電圧の30〜50%程度が多くなります。

省電力回路との関係

省電力回路(突入後に電圧を下げる制御)では、ドロップアウト電圧を下回らない設計が必須です。

  • 突入電圧 → 保持電圧
  • 保持電圧 < ドロップアウト電圧 → 誤解除

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まとめ

ドロップアウト電圧は、ソレノイド弁の安全性と確実な動作を左右する重要な指標です。

  • 弁が戻る最小電圧
  • ピックアップ電圧とは別物
  • 温度・劣化・電源条件に注意

弁が戻らないトラブル時は、ドロップアウト条件を必ず確認しましょう。



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