バックラッシ(Backlash)とは、ギア同士がかみ合った状態で発生するすきま(遊び量)のことです。
モータの正転・逆転切り替え時にガタが発生したり、位置決め精度が低下する原因になります。
この記事では、バックラッシの基礎、影響、測定方法、調整の考え方をわかりやすく解説します。
バックラッシとは?
バックラッシは、ギアの歯と歯の間に必要な「余裕量」です。
完全にゼロにすると焼き付き・騒音・摩耗の増加につながるため、適度なすきまが必要です。
バックラッシが必要な理由
- 潤滑油膜の形成(油が入るすきま)
- 熱膨張の逃がし
- 加工精度誤差の吸収
バックラッシが大きすぎるとどうなる?
- 正転・逆転切替でガタが大きい
- サーボモータの位置決め誤差が増大
- 衝撃負荷で歯面摩耗が進行
バックラッシの測定方法
- ダイヤルゲージ法
- レーザ測定器
- トルクセンサ併用
バックラッシの調整方法
- 心間距離(センター距離)の調整
- 偏心ギア(調整式ハウジング)の採用
- プリロード(予圧)の付与
- より精度の高いギアへの交換
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まとめ
バックラッシはギアの性能と寿命に直結する重要な要素です。
過大でも過小でも問題となるため、適正値の理解と調整が重要です。












