ねじ歯車(スクリューギア)とは、**互いに平行でない2本の軸間で回転力を伝達できる歯車**です。
滑らかな噛み合いによる高い静音性が特徴で、低騒音が求められる装置に使われます。
この記事では、ねじ歯車の構造、メリット・デメリット、用途、設計・潤滑上の注意点をわかりやすく解説します。
ねじ歯車とは?
ねじ歯車とは、
歯がねじ状に切られ、平行でない2軸間で噛み合う歯車
を指します。
軸は交差せず、斜めに配置される点が特徴です。
ねじ歯車の構造的特徴
① 軸が平行でない
多くの場合、90°未満の角度で配置される。
② 歯同士は点接触に近い
接触面積が小さく、負荷能力は限定的。
③ 滑り成分が非常に大きい
ほぼ滑りによって動力を伝達する。
ねじ歯車のメリット
- 噛み合いが滑らかで静音性が高い
- 構造が比較的シンプル
- 軸配置の自由度がある
ねじ歯車のデメリット
- 伝達効率が低い
- 大きなトルクには不向き
- 歯面摩耗が起きやすい
- 潤滑管理が重要
ねじ歯車とウォームギアの違い
| 項目 | ねじ歯車 | ウォームギア |
|---|---|---|
| 歯形 | ねじ状歯 | ねじ+歯車 |
| 効率 | 低 | さらに低 |
| 自己保持性 | なし | あり(条件次第) |
| 用途 | 低負荷・静音 | 大減速比 |
ねじ歯車の主な用途
- 静音重視の小型装置
- 計測機器
- 軽負荷の補助駆動
- 試験装置
潤滑とメンテナンスの注意点
- 滑り摩耗が多いため油膜維持が重要
- 極圧添加剤入りオイルが有効
- 定期的な摩耗点検が必要
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まとめ
ねじ歯車は、静音性を重視した低負荷用途で活躍する特殊な歯車です。
- 軸が平行でない配置が可能
- 噛み合いが滑らかで静音
- 効率・負荷能力は限定的
- 潤滑と摩耗管理が重要
用途を限定すれば、非常に有効な歯車方式です。












