生産設備や空調装置から放出される「排熱」を再利用することで、エネルギーコストを削減できるのが熱交換・排熱回収ユニットです。
この記事では、その仕組みと代表的な導入事例を紹介します。
排熱回収の基本原理
熱交換器を用いて、高温の排気や冷却水から熱を回収し、再び加熱・予熱に利用する仕組みです。
空調、ボイラ、乾燥炉などに適用できます。
主な方式
- プレート式熱交換器(空気・液体間)
- 回転式(ヒートホイール)
- 熱パイプ式・シェル&チューブ式
- ヒートポンプ型回収ユニット
導入効果
- エネルギー消費の削減(10〜30%)
- CO₂排出量の低減
- 室内温度の安定・作業環境改善
代表的メーカー・製品
| メーカー | 主な製品・シリーズ |
|---|---|
| オリオン機械 | 熱回収チラー RKEシリーズ |
| 三菱電機 | 排熱回収エアコン・Q-tonシリーズ |
| 荏原製作所 | 熱交換器・空調熱回収装置 |
| 日立産機システム | 熱交換ユニット HRSシリーズ |
導入時のポイント
- 排熱源の温度・流量を正確に把握
- 熱交換効率と圧損のバランスを確認
- 保守点検のしやすい構造を選ぶ







