工場での電力消費の多くを占めるのがモータ駆動のポンプやファンです。
これらの負荷を最適に制御することで、省エネを実現するのがインバータ制御装置です。
この記事では、その仕組みと導入効果、主要メーカーの特徴を紹介します。
インバータ制御の仕組み
インバータは、交流電源の周波数と電圧を制御し、モータの回転数を自由に調整する装置です。
必要な風量・流量に応じてモータ速度を変化させることで、無駄な電力消費を削減します。
省エネ効果の例
回転数を80%に下げた場合、消費電力はおよそ50%以下に減少します(トルク比例負荷の場合)。
ポンプ・ファンでは特に大きな削減効果を発揮します。
導入のメリット
- 電力使用量の大幅削減(最大30〜50%)
- 起動電流の低減による設備寿命の延長
- 騒音・振動の低減
- ライン運転の柔軟化・自動制御連携
代表的メーカー・製品
| メーカー | 主なシリーズ |
|---|---|
| 三菱電機 | FR-E800/FR-A800シリーズ |
| 富士電機 | FRENICシリーズ(E3/Eco) |
| 安川電機 | GA700/V1000シリーズ |
| 日立産機システム | WJ200/SJシリーズ |
導入時の注意点
- モータの絶縁耐圧とケーブル長を確認
- 周波数変化に対応したポンプ・ファンであること
- 制御盤内の放熱・ノイズ対策







