保護帽(ヘルメット)の種類と選び方|安全規格・用途・メーカー比較

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

頭部のケガは労働災害の中でも重大事故につながりやすいため、現場での作業には保護帽(ヘルメット)の着用が不可欠です。

本記事では、保護帽の種類や規格、選び方、主要メーカーを解説し、安全に使用するためのポイントをまとめます。




保護帽(ヘルメット)の役割

保護帽は、落下物や飛来物、転倒・墜落時などの衝撃から頭部を守るための装備です。

製造業、建設業、倉庫作業、電気工事など、あらゆる現場で安全対策の基本となります。

保護帽の種類

用途や環境に応じて、保護帽にはいくつかのタイプがあります。

種類 用途・特徴
飛来・落下物用 上方からの落下物に対応(建設・組立作業)
墜落時保護用 高所作業・足場作業向け、顎紐必須
電気用 最大7,000Vの電気絶縁性能を持つ
一般作業用 軽作業・検査・物流など向け
防災用 災害時の避難・救助活動向け(折りたたみ式もあり)

保護帽の構造

保護帽は、主に3つの構造要素から成ります。

  • 帽体: ABS樹脂やFRPなどの外殻部分。衝撃吸収と耐候性を持つ。
  • 衝撃吸収ライナー: 内側の緩衝材。頭部への衝撃を分散。
  • ハンモック(内装): 頭との間に隙間を作り、衝撃をやわらげる構造。

安全規格と表示

日本では、保護帽の安全性はJIS T 8131~8133によって規定されています。

使用目的ごとに対応規格を確認することが大切です。

規格番号 対象 内容
JIS T 8131 産業用保護帽 飛来・落下物用、墜落時保護用
JIS T 8132 電気用保護帽 高電圧作業向け
JIS T 8133 防災用保護帽 災害・避難用途

選び方のポイント

  • 使用環境: 高所・工場内・屋外・電気作業などに応じてタイプを選定
  • 材質: ABS樹脂は軽量で汎用性高く、FRPは耐熱性に優れる
  • 内装構造: 吊りバンド式・固定式など装着感で選ぶ
  • 通気性: 夏場の作業にはベンチレーション付きが快適
  • 顎紐・ライナーの有無: 墜落時保護型には必須

定期点検と交換時期

  • 使用開始から3年以内が交換目安(メーカー推奨)
  • 外観にヒビ・変形・色あせが見られた場合は即交換
  • 保管時は直射日光や高温多湿を避ける
  • 定期的に衝撃吸収ライナー・内装部品を交換する

主要メーカーと特徴

トーヨーセフティー(TOYO SAFETY)

国内シェア上位メーカー。軽量タイプやデザイン性の高いモデルが多く、電気用・防災用など幅広いラインナップ。

ミドリ安全

安全靴や保護具を総合展開。通気機能付きモデルや高所作業対応型が豊富。

重松製作所

防じんマスクや呼吸保護具で有名。電気用・耐熱型ヘルメットの信頼性が高い。

スリーエム(3M)

世界的メーカー。軽量構造と快適なフィット感に優れる欧米仕様モデルを展開。

進和化学工業

作業環境・防災分野で高評価。ベンチレーション付きや遮熱タイプも人気。

おすすめのヘルメットを探す

Q&A

Q. ヘルメットは何年使用できますか?

A. 材質にもよりますが、一般的には使用開始から3年以内の交換が推奨されています。

Q. ヘルメットの色に意味はありますか?

A. はい。多くの現場では職種ごとに色を分けています(例:白=管理職、黄=作業者、青=電気工事、緑=安全担当など)。

Q. 防災用と作業用の違いは?

A. 防災用は軽量・折りたたみ式が多く、一時的な使用を想定。作業用は衝撃吸収構造が強化されています。

関連記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

DIYにおすすめの主要ECサイト比較

生産財や副資材、消耗品、交換部品など、

近年では、インターネットで何でも購入できる時代になりました。

そんなECサイトをまとめた記事を公開中!

是非、参考にしてみてください。


DIYにおすすめの主要ECサイト比較へ