エアインパクトレンチは、圧縮空気を動力源とし、強力な衝撃(インパクト)でボルトやナットを素早く締め付け・緩めできる工具です。
自動車整備、工場設備、重機メンテナンスなど、強トルクが必要な現場で欠かせません。
この記事では、エアインパクトレンチの原理・使い方・選び方・おすすめモデルをわかりやすく解説します。
エアインパクトレンチとは?
エアインパクトレンチは、内部のハンマー機構で断続的な衝撃を与えながら回転力を伝える高トルク型エアツールです。
締付け時の反動が少なく、手動や電動工具よりも効率的にボルトを扱えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 動力源 | 圧縮空気(コンプレッサー) |
| 差込角 | 9.5mm/12.7mm/19mmなど |
| 最大トルク | 100〜1,000N・m以上(用途により異なる) |
| 主な用途 | タイヤ交換、重機整備、工場ライン |
| 代表メーカー | 信濃機販、TONE、KTC、ANEST IWATA、Ingersoll Randなど |
エアインパクトレンチの構造
- ハンマー機構:衝撃を断続的に伝える部分。ツインハンマー式が主流。
- トリガー:回転のON/OFFを操作。
- レギュレーター:トルク・回転方向の切替スイッチ。
- 排気ポート:排気方向を制御し、騒音・粉塵の影響を抑える。
使い方の基本
① エアホースを接続
コンプレッサーにホースを接続し、エア圧を0.6〜0.7MPa(6〜7kg/cm²)に設定します。
ホース径は最低でも内径8mm以上を推奨します。
② ソケットを装着
インパクト対応ソケットを使用し、通常の手動用ソケットは絶対に使用しないでください。
衝撃で割れる危険があります。
③ 回転方向を確認
レバーやダイヤルで、締め(右回転)・緩め(左回転)を設定します。
④ トリガーを操作
軽く引いて回転を開始。ゆっくりとスピードを上げながら締め付けます。
強く握りすぎると過剰トルクがかかるため注意が必要です。
⑤ 最後はトルクレンチで確認
エアインパクトレンチは高速作業用。最終締付けはトルクレンチで行いましょう。
選び方のポイント
- 差込角:9.5mm=小型作業、12.7mm=一般整備、19mm=大型車両・重機用。
- 最大トルク:300〜600N・mが一般的。用途に合わせて選定。
- 回転数:6,000〜10,000rpmが主流。高速締付け重視なら高回転タイプ。
- 重量・形状:片手操作しやすい軽量・バランス設計がおすすめ。
- 騒音・排気方向:静音設計や後方排気型は整備環境に優しい。
おすすめのエアインパクトレンチ
| 製品名 | 特徴 | 購入リンク |
|---|---|---|
| 信濃機販 SI-1605 エアインパクトレンチ | 定番のツインハンマー構造。軽量で強力なトルク(550N・m)。 | Amazon| 楽天 |
| TONE AI4200 エアインパクトレンチ | 高耐久ツインハンマー機構搭載。国内メーカーならではの信頼性。 | Amazon| 楽天 |
| KTC JAP451 エアインパクトレンチ | 静音タイプで整備現場に最適。600N・mクラスのハイパワー。 | Amazon| 楽天 |
使用時の注意点
- エアツールオイルをこまめに注油して内部摩耗を防止
- 作業時は防音・防塵対策を行う(耳栓・保護メガネ)
- 空気圧が不足するとトルクが低下するため要確認
- 締付け後は必ずトルクレンチで確認
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まとめ
エアインパクトレンチは、強力な締付け力と作業スピードを兼ね備えたプロ仕様ツールです。
正しい空気圧と適切なソケットを選び、トルク管理を徹底すれば、長く安全に使用できます。
整備・工場・DIY問わず、1台あると作業効率が大幅に向上します。












