エアツールの中でも軽量で取り回しが良く、狭い場所でのボルト・ナット作業に最適なのがエアラチェットレンチです。
整備現場や工場ラインで頻繁に使われる定番ツールで、電動式よりも軽く、連続使用にも強いのが特徴です。
この記事では、エアラチェットレンチの仕組み・使い方・選び方のポイントを分かりやすく解説します。
エアラチェットレンチとは？
エアラチェットレンチは、エアコンプレッサーから供給された圧縮空気でラチェット機構を高速回転させる小型の空気圧レンチです。
狭所でも使えるコンパクト設計で、軽いトルク作業や組立作業に最適です。
主な用途
- 自動車エンジンまわり・内装部品のボルト脱着
- 製造ラインの小径ボルト組立
- 機械設備のメンテナンス
- バイクや自転車の補修・組立
構造と仕組み
ハンドル内のエアモーターが回転し、その動力をラチェットヘッドに伝えてソケットを回します。
トリガー操作で回転を制御でき、片手で簡単に扱えます。
エアラチェットレンチの特徴
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
トルクと差込角の目安
エアラチェットレンチの締付けトルクは、機種によって異なります。用途に合わせて選ぶことが重要です。
| 差込角 | 最大トルク | 用途 |
|---|---|---|
| 6.35mm（1/4インチ） | 〜40N・m | 内装部品・小径ボルト |
| 9.5mm（3/8インチ） | 40〜80N・m | 軽自動車・機械整備 |
| 12.7mm（1/2インチ） | 80〜120N・m | 中型車・エンジンまわり |
エアラチェットレンチの使い方
① エア供給と潤滑
コンプレッサー → ホース → カプラーで接続し、使用前にエアツールオイルを1〜2滴注入して潤滑を確保します。
② 回転方向の切替
ヘッド横のレバーで「締める／緩める」を切り替えます。
狭所では誤操作を防ぐため、事前に方向確認をしましょう。
③ トリガー操作
トリガーを軽く引くと低速回転、深く引くと高速回転になります。
締め付けすぎを防ぐため、最終締めは手またはトルクレンチで行うのが基本です。
おすすめのエアラチェットレンチ
| 製品名 | 特徴 | 購入リンク |
|---|---|---|
| ベッセル エアラチェットレンチ GT-R200 | 小型軽量で扱いやすい。整備士・DIY両対応。 | Amazon｜ 楽天 |
| 信濃機販 SI-1208EX | 静音・高耐久モデル。工場・整備現場に最適。 | Amazon｜ 楽天 |
| 空研 KW-7P | 定番の国産機。扱いやすい回転数と安定トルク。 | Amazon｜ 楽天 |
使用時の注意点
- 締めすぎ防止のため、最終締めはトルクレンチで行う。
- エア圧は0.6〜0.7MPaを目安に設定。
- 潤滑不足は内部摩耗の原因になるため、オイル注入を習慣化。
- ソケットは必ずインパクト対応を使用。
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まとめ
エアラチェットレンチは、狭所作業や軽トルクのボルト脱着に最適なツールです。
電動式に比べて軽量・コンパクトで、エア供給さえあれば長時間使用しても疲れにくいのが魅力です。
トルク管理を意識しながら、整備・組立の効率を大きく向上させましょう。
