インパクトレンチとナットランナーの違い|トルク管理と締付け精度の比較

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

インパクトレンチナットランナーは、どちらもボルトやナットを締め付けるための工具ですが、用途・構造・締付け精度が大きく異なります。

この記事では、製造現場・整備現場それぞれでの使い分けを中心に、両者の違いをわかりやすく解説します。



インパクトレンチとは?

インパクトレンチは打撃式の高トルク工具で、主に自動車整備や機械メンテナンスで使用されます。

内部のハンマーが打撃を繰り返すことで、固着したナットを素早く緩めたり締めたりすることが可能です。

特徴 内容
構造 モーター+ハンマー打撃機構
トルク制御 手動感覚(数値制御は不可)
用途 ホイールナット、重機整備、設備保守
トルク範囲 約200〜1000N・m(高出力)

利点

  • 強力なトルクで固着ボルトも緩む
  • 軽量で携帯性が高く、現場作業向き
  • バッテリー式モデルが多く取り回しが良い

欠点

  • 打撃構造のため、トルク精度が低い
  • 締めすぎやボルト破損のリスクがある
  • 騒音・振動が大きい

ナットランナーとは?

ナットランナー(電動トルクレンチ)は、トルク管理に特化した締付け工具です。

製造ラインや組立工程で、ボルトを一定のトルクで正確に締めるために使用されます。

モーター制御とセンサーで精密な締付けが可能です。

特徴 内容
構造 モーター+減速ギア+トルクセンサー
トルク制御 電子制御(±数%の高精度)
用途 製造ライン、車体組立、機械製造
トルク範囲 約10〜1000N・m(設定可能)

利点

  • 締付けトルクを正確に数値管理できる
  • データ記録やトレーサビリティ対応モデルもあり
  • 打撃がなく静音で振動が少ない

欠点

  • 装置が大型・高価で携帯性に欠ける
  • 固着ボルトの緩め作業には不向き

インパクトレンチとナットランナーの違い一覧

項目 インパクトレンチ ナットランナー
動作方式 打撃式(ハンマー構造) モーター駆動+トルク制御式
締付け精度 低い(±20〜30%程度) 高い(±5%以内)
用途 分解・保守・整備作業 製造・組立工程
トルク管理 目視・感覚で確認 数値設定・データ記録可能
振動・騒音 大きい 小さい(打撃なし)
価格帯 数万円程度 数十万円以上(産業用)

用途での使い分け

  • インパクトレンチ:自動車整備・現場メンテナンスなど、スピード重視の締付け・分解。
  • ナットランナー:製造ラインでのトルク管理が必要なボルト締結。
  • 製造と整備では目的が異なるため、兼用は基本的にできません。



代表的な製品

製品名 特徴 購入リンク
マキタ TW700DRGX インパクトレンチ 最大トルク700N・m。自動車・重機整備に最適。 Amazon
楽天
デスアウト(Desoutter)ナットランナー ERADシリーズ 高精度トルクセンサー内蔵。工場ラインでの品質管理に最適。 Amazon
楽天

安全・品質管理のポイント

  • レンチ使用後はトルクレンチで締付け確認を行う。
  • ナットランナーは定期校正を行い、精度を維持する。
  • 締付け履歴データを保存し、トレーサビリティを確保する。
  • 作業者教育を行い、誤使用による破損や事故を防止する。

関連記事

まとめ

インパクトレンチは「速く・強く締める」ための工具、ナットランナーは「正確に・同じ力で締める」ための工具です。

現場整備・製造ラインで目的が異なるため、使い分けが重要です。

トルク管理と作業効率を両立することで、安全で高品質な締結作業が実現します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

DIYにおすすめの主要ECサイト比較

生産財や副資材、消耗品、交換部品など、

近年では、インターネットで何でも購入できる時代になりました。

そんなECサイトをまとめた記事を公開中!

是非、参考にしてみてください。


DIYにおすすめの主要ECサイト比較へ