Vベルトには、表面に切り欠き(コグ)が入ったコグドVベルトと呼ばれるタイプがあります。
同じサイズでも伝達効率や寿命が向上するため、近年は標準Vベルトからの置き換えが進んでいます。
この記事では、Vベルトのコグ形状の意味、効率が上がる理由、通常Vベルトとの違い、選定時の注意点をわかりやすく解説します。
Vベルトのコグ形状とは?
コグ形状とは、
Vベルトの内周側に設けられた周期的な切り欠き(歯状形状)
を指します。
歯付きベルトとは異なり、摩擦伝動である点は通常のVベルトと同じです。
なぜコグ形状にすると効率が上がるのか?
① 曲げ抵抗が小さくなる
切り欠きによりベルトが柔軟に曲がり、プーリ通過時の損失が低減します。
② 内部発熱が減る
屈曲時のゴム変形が少なく、温度上昇を抑制できます。
③ 小径プーリに対応しやすい
最小プーリ径を小さくでき、装置のコンパクト化に貢献します。
通常Vベルトとの違い
| 項目 | 通常Vベルト | コグドVベルト |
|---|---|---|
| 形状 | 滑らか | 内周に切り欠き |
| 伝達効率 | 標準 | 高い |
| 発熱 | 多い | 少ない |
| 最小プーリ径 | 大きい | 小さい |
| 価格 | 低 | やや高 |
コグドVベルトのメリット
- 伝達効率の向上
- 省エネルギー効果
- ベルト寿命の延長
- 小型化・軽量化が可能
デメリット・注意点
- 価格がやや高い
- 摩耗粉が出やすい場合がある
- 張力管理が重要
コグドVベルトが向いている用途
- 連続運転設備
- 省エネ要求の高い装置
- 小径プーリ使用設備
- 高回転用途
張力管理のポイント
- 初期伸び後に再調整
- 過張力は寿命低下の原因
- 定期的な張力点検
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まとめ
Vベルトのコグ形状は、効率向上と省エネに大きく貢献します。
- 切り欠きにより曲げ抵抗を低減
- 発熱を抑え寿命向上
- 小径プーリ対応で装置の小型化が可能
標準Vベルトからの置き換えで、運用コスト削減が期待できます。












