
機械要素部品、締結部品として最も広く使用されているボルトとナット。
ボルトとは何か、ナットとは何か、ボルトとナットの違いは何かなど、ご存知でしょうか。
今さら聞けない基礎中の基礎知識、ボルト・ナットについて解説します。
ボルトの基礎知識
ボルトとは
ボルトとは、ねじの種類の1つで側面に螺旋状の溝が入った”雄ねじ”のことを言います。
また、一般的にはネジ部の大きさが8mm以上の物をボルト、8mm以下の物をビス(小ねじ)と呼ばれています。
ボルトは、ナットやタップで切られた、めねじがある部品と組み合わせて使われます。
形状は、六角ボルトがJIS B 1180、六角穴付きボルトがJIS B 1176などと規格化されています。
また、呼び方は、M6ならネジ部の外径が6mm、M8ならネジ部の外径が8mmなどと、おねじの径と、ネジ部の長さで呼ばれます。
例えば、M6×20の六角ボルトであれば、おねじの径が6mmのネジ部の長さが20mmの六角ボルトのことを指します。
ボルトの種類
ボルトには、下記のようにたくさんの種類があります。
- 六角ボルト
- 座金組込六角ボルト
- 六角穴付ボルト・キャップボルト
- ボタンキャップボルト
- 皿キャップボルト
- アイボルト
- 蝶ボルト
- Uボルト
- アジャストボル
- アンカーボルト
- 羽子板ボルト
- スタッドボルト
など。
その他にも、ボルトの仲間で「ねじ・小ねじ」と呼ばれる、
- イモねじ
- 皿小ねじ
- ナベねじ
- トラス小ねじ
- バイント小ねじ
- 座金組込ねじ
- タッピングねじ
- 六角タッピングねじ
などがあります。
また、「ビス」と呼ばれる、
- ドリルビス
- 木ねじ
- 内装ビス
- コースレッド
などもあります。
ボルトやねじ、ビスについてもっと詳しく知りたい方は、「【ねじの基礎知識】ネジ,ボルト,ビスの違いと24種類の特徴・用途・形状」をチェックしてみて下さい。
ナットの基礎知識
By JIbiki, Link
ナットとは
ナットとは、ねじの種類の1つで、筒状の内側の部分に螺旋状の溝が入った”雌ねじ”のことを言います。
ボルトやネジ、ビス等のおねじ部品と組み合わせて使われます。
形状は、六角ナットがJIS B 1181、袋ナットがJIS B 1183などと規格化されています。
また、呼び方は、M6なら6mm、M8なら8mmなどと、めねじの径で呼ばれます。
ナットの種類
ボルトと同じようにナットには、下記のようにたくさんの種類があります。
- 六角ナット
- 高ナット
- 袋ナット
- フランジナット
- アイナット
- 蝶ナット
- 溝付ナット
- Uナット
- 溶接ナット
- ナイロンナット
- ノブナット
- インサートナット(鬼目ナット)
- エンザート(タッピングインサート)
- 手締めナット
- スプリングナット
- フラットワッシャー付六角ナット
- 四角ナット
- 皿ばね付きナット
- バネナット
- イダリング
- 爪付きTナット
- 板ナット
- カレイナット
- くさびナット
など。
ナットについてもっと詳しく知りたい方は、「【ナットの基礎知識】ナットの種類・形状・特徴。全24種を解説」をチェックしてみて下さい。
ボルトとナットの違い。どっちがどっち?
上記を読んで頂いた方はすでに理解して頂けたかと思いますが、
ボルト:側面に螺旋状の溝が入った”雄ねじ”
ナット:筒状の内側の部分に螺旋状の溝が入った”雌ねじ”
が大きな違いとなります。
ボルトがどっち?ナットがどっち?覚え方
ここまでボルトとナットの概要や違いについて解説してきましたが、どっちがボルトでどっちがナットかわからない方もいるのではないでしょうか。
結局のところ、このように覚えてください。
ボルトが♂、ナットが♀
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ボルトとナットの違いや覚え方についてわかってもらえましたか?
ボルトとナット、わかれば簡単。是非、覚えてみてください。
ボルトやナット、明日に使いたいけど、在庫がなく困っている・・・ということはありませんか?
ボルトやナットは、標準的な形状のモノであれば、インターネットでも容易に購入することができます。
また、サイトによっては当日の出荷が可能で、翌日に手元に届けられることも多々あります。
そんなボルトやナットが購入できるサイトをまとめました。
詳しくは、「おすすめ製造業向け通販サイト5選。現場の資材を安く・早く購入!」を参考にしてください。