リーマー(Reamer)は、ドリルなどで開けた下穴を正確な寸法・滑らかな内面に仕上げるための切削工具です。
金属加工・機械組立・修理現場などで広く使用され、特に高精度の穴あけ仕上げに欠かせません。
この記事では、リーマーの種類・構造・使い方・選び方をわかりやすく解説します。
リーマーとは?
リーマーは、ドリルなどであけた穴の寸法精度を高めるために使用する工具です。
削り量はわずか(0.1〜0.3mm程度)で、穴の真円度と表面粗さを改善するのが主な目的です。
主な用途
- 金属部品の穴仕上げ加工
- ピン・シャフト用の嵌合穴の調整
- ブッシュ・ベアリング挿入穴の精度出し
- 修理・補修時の穴再仕上げ
リーマーの種類と特徴
| 種類 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| ハンドリーマー | 手動ハンドルで回すタイプ。微調整が容易。 | 修理・少量加工 |
| マシンリーマー | ボール盤・フライス盤に取り付けて使用。 | 量産・高精度加工 |
| スパイラルリーマー | 切粉排出性が高く、滑らかな仕上げが可能。 | 貫通穴・アルミ・銅などの加工 |
| ストレートリーマー | 精度重視。貫通穴・止まり穴両方に使用可。 | 鉄・鋼など硬質材 |
| テーパーリーマー | 先端がテーパー状。穴の拡大や面取りに使用。 | 修理・下穴拡張 |
構造と名称
- シャンク:工具を保持する部分。
- フルート(溝):切粉を排出する溝。
- 刃部:穴内面を仕上げる切削部。
- リード部:切り込みの入り始め部分。
リーマーの使い方
① 下穴の準備
ドリルで開けた穴を用意し、仕上げ寸法より0.1〜0.3mm小さい径にします。
下穴の精度が悪いと仕上がりにも影響するため、垂直・真円を意識して穴あけします。
② 位置合わせと挿入
リーマーを垂直に穴口へ挿入し、ハンドルまたは機械でゆっくり回転させます。
無理に押し込まず、自然な切削を意識することが重要です。
③ 切削と排出
リーマーは一方向のみ(正回転)で使用します。逆回転させると刃が欠ける恐れがあります。
切粉が詰まらないよう、切削油を併用して滑らかに加工します。
④ 仕上げ
加工後はエアブローなどで切粉を除去し、仕上げ面を確認します。
寸法が合っていない場合は、段階的にリーマー径を調整します。
選び方のポイント
| 項目 | ポイント | 目安 |
|---|---|---|
| 使用方式 | 手動か機械用かを確認。 | 補修作業:ハンドリーマー/量産:マシンリーマー |
| 材質 | HSS(高速度鋼)が一般的。 | 硬質材用にはコバルトや超硬タイプを選択。 |
| 径寸法 | 下穴との差で切削量を決定。 | 0.1〜0.3mm小さめの下穴推奨。 |
| 刃形状 | スパイラルかストレートか。 | 切粉排出重視:スパイラル/精度重視:ストレート |
おすすめのリーマー
| 製品名 | 特徴 | 購入リンク |
|---|---|---|
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使用時の注意点
- 必ず下穴を正確にあけてから使用する。
- 逆回転は厳禁(刃が破損します)。
- 切削油を使用して摩耗と焼付きを防止。
- 加工後は切粉を除去し、防錆処理を行う。
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まとめ
リーマーは、穴あけ後の仕上げ精度を高めるための切削工具です。
手作業・機械加工どちらにも対応し、精度と滑らかさを両立できます。
補修から精密部品の製造まで、1本持っておくと加工品質が格段に向上します。












