ステップドリルは、円すい形状の多段刃を持つドリルビットで、1本で複数の穴径を開けられる便利な工具です。
主に板金・電設・樹脂加工などで使われ、穴径変更や拡張作業に最適です。
この記事では、ステップドリルの構造・使い方・選び方を初心者にもわかりやすく解説します。
ステップドリルとは?
ステップドリルは、段付き(ステップ)構造の刃を回転させて、板材に複数サイズの穴を開けることができるドリルビットです。
一度の作業で径を変えられるため、ドリルの付け替えが不要で効率的です。
主な用途
- 電設ボックス・パネル板の配線穴あけ
- 板金・アルミ板への穴あけ・拡張
- 樹脂・アクリル・FRPなど軽素材の加工
- 既存穴の拡径・バリ取り
構造と特徴
- ① 多段刃構造:段ごとに異なる径で加工可能。
- ② 先端部:センターポイントで正確な位置決め。
- ③ スパイラル溝:切粉を効率的に排出。
- ④ 六角シャンク:インパクトドライバーにも対応。
ステップドリルの種類
| 種類 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 直溝タイプ | 強度が高く、鉄・ステンレスなど硬い素材向け。 | 金属加工・板金 |
| スパイラル溝タイプ | 切粉排出性が良く、滑らかな切削が可能。 | アルミ・樹脂・軽金属 |
| チタンコーティング | 摩耗に強く、滑りを軽減。長寿命。 | 多用途・プロ仕様 |
| コバルトハイス製 | 高温下でも刃先が摩耗しにくい。 | ステンレス加工 |
ステップドリルの使い方
① 位置決め
センターポンチで軽くくぼみをつけ、ドリル先端が滑らないようにします。
② 穴あけ開始
低速回転で垂直に当て、中心を安定させながら軽く押し当てて穴あけします。
段ごとに径が広がるため、希望サイズで止めます。
③ 切粉の排出
連続加工中はこまめに引き抜いて切粉を排出。
潤滑油を使うと仕上がりが滑らかになります。
④ 仕上げ
穴周囲のバリを軽くヤスリで取り除き、滑らかに整えます。
選び方のポイント
| 項目 | ポイント | 目安 |
|---|---|---|
| 最大径 | 必要な穴の大きさに合わせて選ぶ。 | 電設用:φ20〜30mm/板金用:φ12〜20mm |
| 段数 | 段数が多いほど多用途。 | 一般DIY:6〜10段/プロ用:10〜15段 |
| 材質 | HSS・コバルト・チタンなど。 | ステンレス加工はコバルトが最適。 |
| シャンク形状 | 六角軸(6.35mm)かストレート軸かを確認。 | インパクトには六角軸を推奨。 |
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| 製品名 | 特徴 | 購入リンク |
|---|---|---|
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使用時の注意点
- ステンレス板加工では切削油を使用し、熱を逃がす。
- 高速回転は刃の摩耗を早めるため低速が基本。
- 段の切替位置で押しすぎない(バリ防止)。
- 使用後は切粉を除去し、防錆処理を行う。
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まとめ
ステップドリルは、1本で複数サイズの穴あけができる効率的な工具です。
板金・電設・樹脂加工など、さまざまな現場で重宝されます。
素材と用途に合ったタイプを選べば、穴あけ精度と作業効率を大幅に向上できます。












