タップとダイスは、ねじを作るための代表的な切削工具です。
タップは「内ねじ(ナット側)」を、ダイスは「外ねじ(ボルト側)」を加工するために使われます。
金属加工・整備・DIYいずれでも頻繁に使われる基本工具で、ねじ山の修復や再加工にも欠かせません。
この記事では、タップ・ダイスの基本構造、使い方、選び方をわかりやすく解説します。
タップ・ダイスとは?
タップ(tap)は穴の内側にねじ山を切る工具、ダイス(die)は棒材の外側にねじ山を作る工具です。
主に金属部品の製作や修理、ねじ穴の再生などに使われます。
主な用途
- ねじ穴の新規加工(タップ)
- ボルト・シャフトのねじ切り(ダイス)
- 潰れたねじ山の修正
- ボルト径・ねじピッチの再加工
タップの種類と特徴
| 種類 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| ハンドタップ | 手動用。3本組(1番・2番・仕上げ)が基本。 | 一般金属加工・修理 |
| スパイラルタップ | 切粉を上に排出。下穴の深い加工に適す。 | アルミ・鉄・銅など |
| スパイラルポイントタップ | 切粉を前方に排出。高速切削向き。 | 量産加工・自動機用 |
| 管用タップ(PT・PF) | 配管ねじ加工用。気密性重視。 | 空圧・水配管・油圧ライン |
ダイスの種類と特徴
| 種類 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 丸ダイス | 最も一般的。ダイスハンドルに取り付けて使用。 | ボルト・軸のねじ切り |
| 六角ダイス | レンチで簡単に操作できる。 | 狭所・補修作業 |
| 調整式ダイス | ねじ山の精度や緩さを微調整可能。 | 高精度加工 |
基本的な使い方
① 下穴を開ける(タップ作業)
タップを使用する前に、適切な径の下穴をドリルで開けます。
下穴径はねじの呼び径とピッチに応じて決まり、例えば M6×1.0 の場合は下穴径 5.0mmが推奨です。
② タップを立てる
タップハンドルにタップを取り付け、穴に垂直にあてがってゆっくり回します。
1回転ごとに1/4回転戻して切粉を逃がすのがポイントです。
③ ダイスでねじを切る
丸棒材をバイスなどで固定し、ダイスを垂直に当てて回転させます。
切削油を使用すると仕上がりが滑らかになり、工具寿命も延びます。
タップ・ダイスの選び方
| 項目 | ポイント | 解説 |
|---|---|---|
| ねじ規格 | メートル(M)、インチ、管用(PT/PF)など。 | 用途に合わせた規格を選定。 |
| 材質 | HSS(高速度鋼)が標準。 | 硬質金属用にはコーティングタイプが◎。 |
| 精度 | ISO・JIS基準に対応。 | 産業用ではJIS2級以上を推奨。 |
| 用途 | 補修/製造/量産など。 | 補修はハンドタップ、量産はスパイラル。 |
おすすめのタップ・ダイスセット
| 製品名 | 特徴 | 購入リンク |
|---|---|---|
| TONE TD308 タップ・ダイスセット | M3〜M12対応。高精度・収納ケース付き。 | Amazon| 楽天 |
| SK11 TDS-24 タップ・ダイスセット | DIY向けの人気モデル。基本サイズを網羅。 | Amazon| 楽天 |
| オーエスジー(OSG) スパイラルタップセット | 高硬度材対応。切削精度・耐久性ともに抜群。 | Amazon| 楽天 |
使用時の注意点
- ねじ方向を間違えると破損の原因になる。
- 潤滑油を使用して摩擦を減らす。
- 無理に回さず、1回転ごとに少し戻す。
- 使用後は切粉を除去し、防錆油で保管。
関連記事(まとめ)
まとめ
タップとダイスは、ねじ山の加工・修正に欠かせない基本工具です。
下穴径や潤滑油、回転方向などの基本を守れば、初心者でも高精度なねじ加工が可能です。
修理・補修から精密加工まで、1セット常備しておくと幅広い作業に対応できます。












