軸受(ベアリング)を装置に適切に固定し、所定の位置・予圧・クリアランスを確保するために用いるのが、シャフトカラー/スペーサ/ハウジングといった「軸受周辺部品」です。
これらは取り付け精度や寿命、メンテナンス性に直結するため、ベアリング選定と同じくらい重要です。
軸受(ベアリング)を装置に適切に固定し、所定の位置・予圧・クリアランスを確保するために用いるのが、シャフトカラー/スペーサ/ハウジングといった「軸受周辺部品」です。
これらは取り付け精度や寿命、メンテナンス性に直結するため、ベアリング選定と同じくらい重要です。
ワンウェイクラッチ(One-Way Clutch)は、回転方向を一方向のみに制限する機構です。
ある方向には自由に回転し、反対方向にはロックしてトルクを伝達するため、「逆転防止機構」や「バックストップ」とも呼ばれます。
コンベヤや減速機、巻取り装置など、逆転を防ぎたい機械要素に広く使用されます。
トルクリミッタ(Torque Limiter)は、設定トルクを超えたときに動力伝達を遮断・滑らせて機械を保護する安全装置です。
モータや減速機からの過大トルクが発生した際に、機械部品の破損を防止します。クラッチ機構や摩擦機構を利用するタイプが多く、搬送装置・包装機・ロボット・工作機械など、トルク伝達の信頼性が求められる装置に広く使用されています。
クラッチは回転軸どうしの「接続/切り離し」を行い、ブレーキは「停止/保持」や減速を行う駆動制御要素です。
電磁式・機械式・油圧/空圧式など方式は多様で、FA装置、搬送機、包装・印刷機、工作機械、自動車・産業車両まで幅広い分野で使用されます。
本記事では、クラッチ・ブレーキの種類、用途、構造、主要メーカーをわかりやすく整理します。
ベルトテンショナー(テンションプーリー)は、ベルト伝動装置においてベルト張力を適正に保つための装置です。
ベルトの伸びや温度変化による張力変動を吸収し、スリップや鳴き音、寿命低下を防止します。
自動車エンジン、コンベヤ駆動、FA装置などで広く用いられています。
タイミングプーリー・タイミングベルトは、歯付きベルトとプーリーの噛み合いによって動力を正確に伝達する機械要素です。
すべりのない同期伝達が可能で、チェーンやギアに比べて軽量・静音・メンテナンス性に優れています。
FA機器・工作機械・自動搬送装置・ロボットなど、正確な回転同期が求められる場面で広く使用されています。
ベアリングユニット(Bearing Unit)は、転がり軸受(ベアリング)をハウジングに組み込んだユニット製品で、軸の回転を支えつつ簡単に取り付けできる機械要素です。
すでにグリース封入・密封された状態で出荷されるため、据付・交換が容易で、工作機械、搬送装置、ファン、農機などさまざまな機器に使用されています。
カムフォロア(Cam Follower)は、外輪に厚肉の転走面を持つニードルローラベアリングの一種で、カムや直線ガイド、搬送ラインの追従ローラとして用いられます。
偏荷重・衝撃荷重に強く、ガタを抑えつつスムーズに転がるため、FA装置・搬送機・自動機のリンク追従やプレスのカム機構などで広く採用されています。
スプラインシャフト(Spline Shaft)は、軸と軸の間でトルクを伝達しながら、同時に軸方向の摺動(スライド)を可能にする機械要素です。
シャフトの外周に歯形(スプライン)が設けられ、対応するスプライン穴(スリーブ)と噛み合うことで、軸の回転を確実に伝えつつ、直線方向の伸縮運動を許容します。
動力伝達機構、搬送装置、ロボット関節部など、多くの産業機械に使われています。
スライドシャフト(リニアシャフト)とリニアブッシュ(ボールブッシュ)は、直線運動を低摩擦で実現する直動要素です。
硬質に仕上げた丸軸(シャフト)の外周を、鋼球が転動するブッシュが支持することで、軽い推力で滑らかな直線動作を可能にします。
リニアガイドに比べて構造がシンプルで軽量・低コストなため、搬送ステージ、検査装置、医療・分析機器など幅広い分野で採用されています。